和敬塾乾寮での半年間を振り返って
十一月をもって中途退塾することになったので、和敬塾に入塾した四月から今までのおおよそ半年間を簡単に振り返ってみたい。 志望校であった京都大学の受験に失敗して、滑り止めとして受けた学習院大学に進学することになった三月末。京都での一人暮らしに憧れていた私は、四月から東京で寮生活...
小説を見る 第二回
眼前の美少女に対して得意満面に展開した笑い話が、前も聞いたという言葉のもと落ちを迎える事無く無残にも斬り捨てられる泣血の至り。教場で週毎に幾度も同じ図を用いて同じ話を繰り返す白頭の老師への隔靴掻痒。ことほど左様に語りの回数に敏感なわれわれであるが、果たして小説において物語が...
留学するということ
今回の乾文學は留学特集らしいということで、今まさに留学している人間の考えを記しておく。この文章では、留学そのものに対する僕の意見を述べていく。僕の留学そのものの記録は、別に記してあるのでそれを参照していただきたい。 「留学」は多くの人の頭に浮かぶ選択肢であり、さらに言えば僕...