都心の神域 ―原生林と天皇の関係性―
東京には森がある。それも二つ。新宿に林立する高層ビルやスクランブル交差点にあふれる人間を指した皮肉ではない。一つは皇居、もう一つは明治神宮だ。この二つの森は、公園や雑木林のように人間によって手入れを施された場所とは異なりその誕生以来、調査以外で人の立ち入りを許してこなかった...
東京といえば何だろうか・・・
この文章を書くにあたって東京を特徴づける要素を色々と考えたが、思いついたものはとても少なかった。しかしながら、僕が気付いた要素は現代社会との類似性を含んでいると感じた。この文章では、東京について僕が感じたことをもとにして、現代の在り方への跳躍を試みたいと思う。主観的な考察で...
高校と大学における学習内容の断絶に対する批評と提案
まず最初にはっきりさせておきたいことは、高校で習う内容は大学の内容と比べて非常に限定的であり、両者には大小様々な隔たりがあるということです。大きい隔たりの例としては、高校の数学ではベクトルと行列をそれぞれ独立したものとして扱い両者の類似性には全く触れないのに対し、大学では初...
悩むことと考えることの違いについて
悩むことと考えることの違いってなんだろう?ふとこう思うときってありませんか?僕は物事に悩んでいるとき、そこから対処し、抜け出すために考えることを意識してきた。しかしイマイチ納得できない気持ちがあるので、整理する意味で書こうと思う。まず悩むことと考えることの特徴を述べて、違い...
大学生による大学生論ーマウンティングから抜け出すためにー
大学生とはなんと不安定な存在だろう。高校のように共通の目的があるわけでもない。誰が偉いのか。何をすればいいのか。その問いに対し、大人は「好きなことをやって沢山失敗しろアハハ」というようなことしか言ってくれない。もちろんそれは正しい。でも、多くの人が「自分は何がしたいのか」が...
和敬風呂
脱衣所の重い扉をぎいと押す。余は、この瞬間必ず男臭は汗臭と殊なる事を実感する。入口附近の棚から皓白たる敷物を取りて湿つた床に置く。這(しゃ)裏(り)に散乱する白布は明らかに菌床と化している。余は潔癖では無いが、風呂上がりの玉の如き足を之れに委ねるのには流石に閉口して了う。脱...